ベルリンの病院で依然重体のままのロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏について、想定されていた通りの事実がドイツ政府によって2日に確認された。それは、彼が毒を盛られていたということだ。その毒は神経剤「ノビチョク」と特定された。ロシア政府は、ナワリヌイ氏の体調急変へのかかわりを否定しているが、米国と欧州諸国は、独立した調査を要求すべきだ。ナワリヌイ氏と緊密な関係にあるレオニード・ボルコフ氏は「2020年にノビチョクを使ってナワリヌイ氏を毒殺しようとしたことは、犯行現場にV・V・プーチンという署名を残したも同然だ」とツイートした。神経剤ノビチョクは、ロシアがソ連だった時代に開発されたもので、それにアクセスできるのは政府関係者だけだ。2018年に英国で、ロシアの元スパイで英国の二重スパイでもあったセルゲイ・スクリパリ氏と娘ユリア氏に同じタイプの毒が使われたことを受けて、米国は対ロ制裁を行った。