少量仕込みと槽搾りで、
瑞々しさを味わう土佐山田の美酒
高知に彗星のごとく現れた酒造りの名手、文佳人醸造元アリサワ5代目の有澤浩輔さん。清涼感ある果実のような美酒で、全国新酒鑑評会など様々な大会で高評を得る。
実は、浩輔さんは蔵を継ぐ気がなく東京で就職したが、親の健康上の理由でやむなく戻った。蔵の経営はじり貧で安酒しかなく、高品質の吟醸酒造りを目指すが、当時の杜氏は経験がなく、造り方も分からないと言う。
「それなら勉強がてら自分でやろう!」と決心。
高知県杜氏組合の酒造講習会に通い、酒造教本を手に醸造を始めた。