会津坂下町の契約栽培田
会津坂下町の契約栽培田 Photo by Yohko Yamamoto

透明感のある美酒を極め、
この地で永遠に残る酒を目指す

 米どころ会津坂下町の酒蔵、天明醸造元曙酒造の鈴木孝市さんは27歳で杜氏を継ぎ、9年間で生産量を400石から1200石に増やした。

 前杜氏は両親だ。孝市さんの母、明美さんが杜氏制度を廃止し、1997年から杜氏となり酒造りに奮闘。だが2005年に大病を患い、その後、父の孝教さんが引き継ぐが体調を崩し、07年に孝市さんが蔵に入った。母に酒造りについて尋ねると、「命を削って習得した技術を教えられない」とピシャリ。

 一つだけもらったヒントが「酒を飲むこと」。

 何千種もの利き酒をし、美酒があれば蔵見学を申し込み、全国を回った。