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新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされた都内の映画館。大手はまだいいが、通常営業でも経営が厳しい中小映画館、独立系映画館などはまさに火の車。コロナ倒産もあり得る厳しい状況の中、中小映画館の現状と今後などを映画批評家の前田有一氏に聞いた。(清談社 沼澤典史)

コロナ禍の中で
映画館は意外と持ちこたえた

 コロナによる三密回避のため、緊急事態宣言前から映画館は続々と営業を停止した。ただでさえコロナ前から映画館を訪れる人数の減少が懸念されてきた中、この営業停止は映画館にとって大きな打撃となった。映画批評家の前田有一氏は、コロナ禍での映画館の収入減についてこう語る。

「イオンシネマ、TOHOシネマズなど運営母体が大きいところはまだ、不動産など映画以外で収入をカバーするといった資金的な体力がありますが、ミニシアターなど中小映画館は母体が大きいとは言えません。日銭がなくなると非常に厳しいですね」

 とはいえ、倒産が相次ぐと予想された中小映画館だが、今のところコロナ禍によって倒産したケースは意外に少ないという。