米大統領選が本格的な論戦へと移行する中、ドナルド・トランプ大統領は景気回復や法と秩序に有権者の目を向けさせようとしている。一方、民主党候補のジョー・バイデン氏は今回の選挙をトランプ氏による新型コロナウイルス流行や経済への対応の是非を問う国民投票と位置づけ、それを強く訴えかけている。一部の州では期日前投票が9月中に始まるため、両候補はコロナ禍で従来の選挙戦を展開できない中、激戦が予想される十数州で主導権争いを繰り広げている。両候補が党から正式指名を受けた8月末以降、バイデン氏は複数の世論調査で主要州および全国でリードを維持している。トランプ氏が落選すれば、現職大統領として約30年ぶりに再選に失敗することになる。ただ、両候補の差が僅差という世論調査もあり、トランプ陣営は内部統計では接戦になっていると主張する。
トランプ氏とバイデン氏、大統領選へ本格論戦
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