ハイテク株が連日売り込まれた。これは目を見張るような急騰の終焉(しゅうえん)なのだろうか? もしそうでなければ、何が終焉の引き金になるのだろうか?株価上昇に歯止めをかける要因は大きく分けて3つあり、いずれもハイテク大手や似た性格を持つグロース株にとって危険を伴う。地合いの移り変わり、経済見通しの変化、そしてファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)への打撃だ。地合いはここ1週間に変化しており、これまで快走してきたハイテク株(そして似たような創造的破壊者)をとりわけ直撃した。時価総額で首位に立つアップルは、4日につけた安値時点で、前週の高値から20%弱の値下がりとなった。電気自動車(EV)メーカーの米テスラは前週の高値からおよそ3割下落。また、テスラの50億ドル(約5300億円)相当の増資計画やS&P500種指数への採用見送りが嫌気され、ハイテク株全体の下げが加速した。