――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米電気自動車(EV)大手テスラの驚異的な株価急騰のおかげで、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は近く巨額の報酬パッケージを現金化できる見通しだ。自らも相応の分け前にあずかろうと期待する株主は、マスク氏への報酬支払いでその目算が狂う可能性を知っておくべきだ。テスラのS&P500種指数への採用も、報酬を巡る会計上の影響から一段と大幅な先送りに直面する恐れがある。  テスラは2018年、マスク氏に業績と時価総額を組み合わせた目標に基づく報酬パッケージを約束した。