観光客激減でピンチの沖縄
幸福度2位に上昇の理由は?

 続いて2位になった沖縄県についても詳しく見ていこう。沖縄県の幸福度は昨年69.4点から72.2点へと上昇し、順位も5位から2位へと上がった。アンケートでは「とても幸せ」と答えた人が昨年の28.9%から34.1%へと5ポイント以上も上昇している。

 その背景には、一体どのようなことがあるのか。田中社長は、「新型コロナウイルスの外出自粛によって、国内外からの観光客が激減してしまったことが大きな影響を与えているのではないか」と語る。観光客の激減は、幸福度にマイナスの影響を与えそうだが、それにもかかわらず、幸福度はアップしているのはなぜなのか。

 沖縄県は観光業を含む第3次産業の割合が84.2%と、全国平均の72.7%(沖縄県統計資料<平成30年>)を大きく上回っており、「低収入・低賃金」に悩む人の割合は昨年の38.9%から48.3%へと大きく増え、全国1位になるなど、やはり新型コロナによる経済的な打撃は大きい。

 その一方で、悩んでいる人の割合が激減したのが「渋滞・混雑」だ。昨年は「渋滞・混雑」に悩んでいる人の割合が12.3%と全国1位だったのに対し、今年は悩んでいる人の割合は8.3%へと減少。まだまだ全国的に見れば3位と上位ではあるものの、4ポイントのダウンは非常に大きい。

「沖縄県も宮崎県と同様に、経済的・金銭的な悩みは昨年以上に深刻化しているのは事実だ。しかし、それよりも日常生活の大きなストレスだった渋滞や混雑などの要素がなくなったことが、意外にも沖縄県民の幸福度に貢献しているのではないだろうか」(田中社長)

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)