米大統領選でジョー・バイデン前副大統領は穏健派として立候補し、進歩派のライバルたちが掲げた「大きな政府」計画はコストが掛かりすぎると否定することで民主党の候補指名を勝ち取った。同氏は本選挙へ向けた選挙戦で、数兆ドル規模の予算案を打ち出している。新たな分析によると、予算案は長期的な政府支出を数十年ぶりの高水準に押し上げる見通しだ。ペンシルベニア大学ウォートン校の超党派組織ペン・ウォートン・バジェット・モデルが14日公表した分析によると、バイデン氏が提案している予算は向こう10年で合計5兆4000億ドル(約570兆8500億円)に上る。これには教育や医療、育児・住宅支援など、かねて配分比率の高い部門も含まれる。