また、「無印良品」が2005年に初めて中国市場に参入した時は、「プチ高級ブランド」という位置づけで、中産階級からの支持を獲得した。しかし、多くの「プチ高級ブランド」が中国に進出するのに伴い、もはや「独り勝ち」できる状況ではなくなっている。

 だが、「無印良品」中国本部の責任者は、「中国の感染症抑え込みの成功で、工場の全面的な生産復旧が果たせた。政府の援助政策も加わり、中国の市場成長とともに、日本企業にとって依然としてチャンスが存在する」という。

 実際、日本製品の品質などへの評価は依然として高い。

 無印良品の顧客からは「無印良品のメガネ拭きペーパーを買ったけれど、1パックに14枚入ってわずか数元(日本円で約数十円)、まだ、これより良い物は見つかっていません」「無印良品のシャツの最後の一つのボタンは触った感触が違います。これはボタン掛けの時に、触った感触で最後まで掛け終わったことが分かるようになっているのです」などの声が少なくない。

 前出の李副社長は日本ブランドが人気な理由の一つとして「中国の消費者のニーズが多様化する中、日本の『職人文化』が育んだ『精緻』という理念と文化の伝承が、多くの中国人に受け入れられている」と見ている。

 こうした日本製品のブランド力を生かし、さらに新業態やサービスでいかに魅力的な顧客体験を提供できるか。それ次第で、日本企業は中国でさらなる成長が期待できるだろう。

※『東方新報』は、1995年に日本で創刊された日本語と中国語の新聞です。