ドイツと中国の経済を数十年にわたってつないできた非公式のパートナー関係が崩れつつある。アジアの超大国となった中国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から力強い回復を示す中、こうした関係の変化は、コロナ禍からのドイツと欧州の回復を脅かしている。中国経済の駆動力となる産業機械をドイツが中国に提供するというパートナー関係は、ドイツ経済が金融危機後に急速な回復を遂げる助けになった。しかし、ドイツ産業界のリーダーたちは、中国がパートナーからライバルへと変化する中で、この経済モデルはもはや機能していないと述べている。ドイツの官民のアナリストらによれば、同国の今年の国内総生産(GDP)は、5.8~7.1%縮小するとみられている。これは、他の大半の欧米諸国よりは良い状況だが、2.5%のプラス成長が予想されている中国と比べると極めて悪い数字だ。
中国がドイツのライバル、パートナーから変化
「中国は開発途上国ではない。確立された一流の工業国だ」
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