有権者がほぼ真っ二つに深く分断している時代では、米大統領選は地滑り的な勝利ではなく、僅差で勝敗が決まる様相を強めている。足元の両陣営の動きは、どこでそのわずかな差をつけようと狙っているのかを如実に物語る。過去7回の大統領選で、一般投票における勝者の得票率は46%、51%、53%、 51%、48%、49%、43%だった。全国規模の世論調査によると、民主党のジョー・バイデン候補は今のところ、現職のドナルド・トランプ大統領に対してかなり差をつけているようだ。だが、近年の歴史に目を向けると、残る6週間半で差が縮まり、最終的には有権者の支持政党が選挙ごとに揺れる一握りの激戦州「スイング・ステート」の結果が勝敗を左右すると考える十分な理由がある。