中国当局者は人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の国際事業を切り離して米国拠点の新会社を設立する合意案について、認めるべきか拒否すべきか決断を迫られている。中国側にとっては、親会社が新会社の支配権を維持するとともに、TikTokのソースコードの機密を保持することが譲れない一線となっている。TikTok親会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)は24日、米企業向けソフトウエア大手オラクルと小売り大手ウォルマートとの提携を盛り込んだ合意案を中国当局に提出したことを明らかにした。だが、米中双方において、合意案の行方には依然として多大な不透明感がくすぶっている。中国の国営メディアは「不公平で汚れた」合意案だとして批判している。