米航空機大手ボーイング取締役会が、2度にわたる「737MAX」墜落事故への対応や安全対策への適切な監督を怠ったとして、株主から訴えられていることが分かった。今月、デラウェア州の裁判所に提出された訴状によると、原告側は取締役会について、総じて受動的で、かねて安全対策にあまり注力していなかったと主張している。また、デニス・マレンバーグ前最高経営責任者(CEO)は最初の事故が起こった後、MAXは安全だと主張して、取締役会に誤った情報を与えた疑いがあるとしている。さらに取締役会は、ボーイングに関する否定的な報道で頭が一杯で、MAXのエンジン問題の詳細について経営陣への追及を怠り、安全対策に関する会合に出席しないこともあったなどとしている。
ボーイング株主がMAX巡り提訴、取締役会は「監督怠る」
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