米首都ワシントンの連邦地方裁判所は27日、中国の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に対するトランプ政権の配信禁止措置を一時差し止める判断を下した。配信禁止措置は米東部時間27日午後11時59分(日本時間28日午後0時59分)に発動される予定だったが、その数時間前に差し止められた。TikTokの親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)は、米国側の要求を満たせる可能性がある、オラクルやウォルマートとの提携案の条件を巡って現在も協議を続けている。ドナルド・トランプ大統領は今月、この提携案を暫定的に承認したが、誰が過半数株を所有するかという厄介な問題も含め、対米外国投資委員会(CFIUS)の承認を得る必要がある。中国政府が受け入れないことも考えられる。事情に詳しい複数の関係者によると、判事が配信禁止措置を認めるか否かに関わらず、提携案を巡る協議は続けられる見通し。
TikTok配信禁止、米地裁が一時差し止め
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