東京都は助成金を支給
都内の認知症カフェは604カ所に

 国の動きを受けて、真っ先に認知症カフェの開設に旗を振ったのは東京都である。2013年2月に、認知症カフェを開設する事業者向けに区市町村を通じて助成金を出す事業を始めた。「認知症の人と家族を支える医療機関連携型介護者支援事業」である。

認知症の人や家族の暮らしに知恵を出し合う場「認知症カフェ」とは活動内容を伝える情報誌「でぃめんしあ」を年2回発行。目黒区の関連窓口でも配布している

 ひとつの事業者に最高1000万円が渡る。相当な意気込みだった。区市町村の委託事業として3年間継続され、4年目以降は各自治体が半額負担する補助事業となる。2019年度時点では、港区、目黒区、国分寺市、東大和市が4年目以降の事業者を、荒川区、品川区、日野市、狛江市、羽村市が3年以内の事業者をそれぞれ抱えている。これら9区市の認知症カフェは全部で25カ所。意気込んで始めたにしては少ない。このうちの9カ所は目黒区の「Dカフェ」である。

 もっとも東京都では、「都内全体の認知症カフェは、昨年の調査で604カ所に及んでいる」と話す。その多くは区市町村が主導した地域支援事業である。