シェリル・サンドバーグ氏Photo:Richard Bord/gettyimages

――共同執筆者のシェリル・サンドバーグ氏はフェイスブックの最高執行責任者(COO)で、女性を支援する非営利組織リーンイン・ドット・オーグの創設者。レイチェル・トーマス氏はリーンインの最高経営責任者(CEO)

***

 米企業に危機が差し迫っている。女性の4人に1人がもっと楽な仕事に移ることや働くのをやめることを検討している。

 リーンイン・ドット・オーグとマッキンゼーが米企業で働く女性を対象に実施した2020年の調査で、こうした現状が明らかになった。この種のもので最大となるわれわれの調査では、過去6年にあらゆる管理職階層で女性にとってゆっくりとではあるが、目に見える進展が見られた。しかし、そうした進歩がたった1年で台無しになる可能性が出てきた。最大で200万人の女性が仕事をやめかねない状況にある。もしパニックボタンがあれば、われわれは押しているだろう。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で誰もが変化を強いられている。しかし、女性、中でも3つのグループが最も影響を受けている。