新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて3月から米国内でロックダウン(封鎖措置)が講じられて以来、米陸軍兵の自殺件数が増加していたことが分かった。米国防総省内では、兵士の孤立や新型コロナに関連するその他の要因が増加に影響しているとの懸念が広がっている。今年に入り自殺した現役陸軍兵は、8月31日の時点で144人。国防総省当局者らによれば、2019年の同じ期間の自殺者数は88人だった。陸軍予備兵や州兵を加えると自殺者数は200人(昨年の同期間は166人)。当局者によれば、7月には自殺した現役陸軍兵、予備兵、州兵は35人に達した。軍幹部は、日常的な孤立だけでなく、家族が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で苦しんだり死亡したりしていることがさらなるストレスの要因になっていると述べた。兵士の移動が制限されていることも影響しているという。
米陸軍兵士の自殺増加、新型コロナのロックダウン期間中
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