米国では春に新型コロナウイルス流行が始まって以降、交通事故による死亡率が上昇している。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)が1日に発表した報告書によると、スピード違反など危険な運転が増えたことや、取り締まりを行う警官が減ったことが原因だ。交通事故による死者数は1億台マイル(1万台の車が1万マイル走行した場合に相当)当たり1.25人と、2019年の同じ期間の1.06人から上昇した。4-6月期は1.42人だった。1-6月期はロックダウン(封鎖措置)で交通量が16%超減少したが、交通事故による死者数は約2%しか減らなかった。NHTSAの報告書では、シートベルトの未着用や薬物・アルコール摂取の増加が指摘された。
コロナ禍の米国、交通事故の死亡率上昇
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