「身だしなみには気を配れ」とは社会人1年生の時によく言われるが、テレワークが当たり前になった今もそれは同じ。在宅勤務だからといって、オンラインミーティングにジャージー姿で映るわけにもいかない。中でも顔はモニター越しにまじまじと見られる箇所。その身だしなみで印象が大きく変わることは、実験結果でも明らかになっている。新しい生活様式で化粧をするビジネスマンは増えるかもしれない。(サイエンスライター 川口友万)
化粧をすることが
リラックスにつながる
バブルのころ、男性化粧品がはやった。眉を太くしたり、日焼けしたように見せたり、女性の化粧とは違うベクトルで微妙な感じの若い男が多かった。
グラムロックがはやっていた当時、デヴィッド・ボウイやボーイ・ジョージ、日本人なら坂本龍一なら化粧も似合うが、一般人には厳しいものがあるなあというのが当時の感想だ。
今でも、遊ぶ時はともかく、仕事時に男が化粧なんてマイナスしかないと思っていたが、どうやら私が古いらしい。
芝浦工業大学SIT総研・大倉典子特任教授の監修のもと、資生堂および生体反応データ解析の独自技術をもつSOOTHが共同でオンラインミーティングにおける男性化粧の効果を実験した。