ロシアは、2件目の新型コロナウイルスワクチン「エピワクコロナ(EpiVacCorona)」の迅速な承認プロセスを進めている。国内の流行第2波への備えを急ぐほか、対外イメージを改善したい思惑も透ける。ミハイル・ムラシュコ保健相は先週、ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センターが開発中のワクチンを早ければ10月中旬に承認する考えを明らかにした。同センターはソ連時代に生物兵器開発を担っていた。消費者向け保健規制当局である福祉監督庁は、登録手続きが15日までに完了するとの見通しを示している。保健省は承認の内容について明らかにすることを控えた。ロシア初のコロナワクチン「「スプートニクV」」は、わずか76人を対象に試験を行った後、大規模な試験を実施することを条件に8月上旬に緊急承認を取得した。