コロナで基準地価が3年ぶり下落でも、株価は下がらない「不可解」写真はイメージです Photo:PIXTA

 これまで上昇基調にあった地価が、下落に転じた。

 訪日客急減の影響が大きいといわれる。局所的には確かにそうだが、住宅地も下落に転じたことを見ると、コロナによる一般的な不確実性増大の影響も大きいと考えられる。

 在宅勤務の定着化などのニューノーマルに対応した地価形成には、まだ至っていないようだ。

 近い将来での配当減少は地代の減少より遥かに大きいことを考えると、地価が下落して株価が下落しないのは、理解できない現象だ。

地価が上昇から下落に転じる
2020年の基準地価、3年ぶり

 国土交通省が9月29日に発表した2020年の基準地価(7月1日時点)は、全国平均の全用途で対前年比マイナス0.6%と、3年ぶりの下落に転じた。