米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、新型コロナウイルスの流行を背景に苦戦を強いられている個人・企業に議会とホワイトハウスが追加支援を提供しない場合、悲惨な経済的結果につながる恐れがあると警戒感を示した。パウエル氏は6日のオンライン経済イベント向けの原稿で「(景気)拡大は完了には程遠い」とした上で「この序盤では、政策介入リスクは依然として非対称的だといえる。支援が不足すれば弱い回復につながり、不要な難局を作り出す」とした。あまりにも寛大な支援を提供するリスクの方が小さいとし、「政策対応が最終的に必要以上だったと判明するとしても、無駄にはならない」と述べた。失業給付の上乗せや、企業や地方自治体への追加支援を巡る民主・共和両党の協議は難航している。
米経済、支援不十分なら「悲惨な」結果も=FRB議長
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