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BMIより腹部肥満の方が重要

 腹部肥満が深刻な健康被害につながることが、対象者数合計250万人以上に上る72件の前向きコホート研究のシステマティックレビューとメタ解析の結果から明らかになった。BMIで補正してもなお、腹部肥満は死亡リスクと有意に関連するという。詳細は、「the BMJ」9月23日オンライン版に掲載された。

 トロント大学(カナダ)のTauseef Ahmad Khan氏によると、体脂肪の評価にはBMIが用いられることが多いが、BMIでは筋肉と脂肪を区別できず、また脂肪が蓄積している部位も特定できないため、リスク判定の正確さに欠けるという。それに対して今回の研究から、腹部に蓄積した過剰な脂肪は、体脂肪を全身的に評価した結果よりも死亡リスクと強く関連していることが明らかになった。Khan氏は、「BMIばかりを気にするのではなく、腹まわりをもっと気にするべきだ」と主張している。

 このシステマティックレビューでは、PubMedおよびScopusを用いて2019年7月までに報告された、腹部肥満と死亡率の関係を検討した前向きコホート研究の英語論文を検索した。スクリーニングでヒットした9万8,745件の報告から、適格基準を満たし解析に十分なデータを有している72件の前向きコホート研究が抽出された。