ゼネラル・モーターズ(GM)と中国の自動車大手、上海汽車集団の各ベンチャーキャピタル(VC)部門が、自動運転車システム向けのホログラム技術を開発する英スタートアップ企業の少数株式を取得した。GMベンチャーズと上汽投資は、韓国の自動車部品メーカー、現代モービスなどと共に英新興企業Envisicsに5000万ドル(約53億円)を出資した。ミルトンキーンズに本社を置く同社は、車のフロントガラスを使用して画像や情報を投射し、自動運転システムが前方の道路をどのように認識しているかをドライバーが把握できるようにするハードウエアとソフトエアを手掛けている。同社の創業者で最高経営責任者(CEO)と最高技術責任者(CTO)を兼任するジェミーソン・クリスマス氏によると、ダッシュボードの下の計器類の近くに設置したホログラフィック変調器とプロセッサーチップによって、基本的に最大で自動車の約130メートル前方の視界まで情報や画像を重ねて表示することができる。