あなたにとって
「最高」のオンライン教育法を見つけよう

最初にお伝えしたように、
「一番よいオンライン教育」の方法は、
教育機関、講義内容、教育者、学習者のゴールによって変わります。

「こうしたら絶対うまくいく」というゴールデンルールはなく、
学習者が求めていること、あなたの目標、どのように進めたいかという
教育へのスタンスで、最適なオンライン教育の形態が決まるのです。

私が、15年間、
スタンフォード大学・オンラインハイスクールでの経験を通して言えることは、
「教え方をテクノロジーに合わせるのでなく、
教え方に合ったテクノロジーを探すことの重要性」

です。

根本にあるのは常に、「どんな教育をしたいのか?」

今回述べた10のチェックリストを活用して、
あなたがこの先やっていきたい教育、
あるいはすでにやっている教育について
改めて考えてみましょう。

オンライン教育の場所、時間にとらわれないというメリットは、
従来の教育と比べて、何十倍もの可能性につながると、
あなた自身も感じていることと思います。

正解がないからこそ、講師と学習者が力を合わせ、
お互いにとって最高となる正解をつくっていく。
この教育の根底にある意識を持って、
教育のオンライン化にぜひ積極的に取り組んでみてください。

もしこの記事を読んで少しでも役に立ったと思ったら、
教育者の仲間、社内、社外の方、
あなたが生徒ならば先生などにご紹介してあげてくださいね。

今後の新型コロナの動きはわかりませんが、
教育が誰にとっても大切だというのは
あなたも実感していると思います。

教育のオンライン化は急務ですが、
よりよいオンライン教育の形を目指し考えていくという姿勢は、
ぜひこれから長きにわたって持ち続けていただけたら幸いです。

星 友啓(Tomohiro Hoshi)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/