世界遺産の日光東照宮に餃子、イチゴ…
名物は豊富でも「日光は群馬県ですか?」

 とはいえ、栃木県は名物、観光地共に豊富だ。徳川家康をまつる世界遺産の日光東照宮や鬼怒川温泉は全国的に有名である。那須町には皇族が静養に使う那須御用邸がある上、その周辺の温泉や高原も人気だ。「♪夏が来れば思い出す~」と歌われる尾瀬国立公園も福島、群馬、栃木の3県にまたがっている。

 また、県庁所在地である宇都宮市では餃子が名物となり、軒を連ねる餃子店に行列ができる。宇都宮の餃子は、静岡県浜松市と競い合う名物として高い認知度を誇る。

 そして「とちおとめ」などのブランド名で知られるイチゴの生産量は50年連続日本一であり、今年1月15日に「いちご王国・栃木の日」宣言をした福田知事自ら県庁のロビーで“国王”に扮する体を張ったパフォーマンスまでしていたのだが(写真)。

いちご王国“国王”に扮する栃木県知事 写真提供:栃木県

「アンケートの全84項目のうち、魅力度については最下位ですが、他の項目では30位台のものもあります。居住意欲や、県産品の購入意欲ではもっと評価されています」――。栃木県総合政策課とちぎブランド戦略室の川又修市室長はこう話し、悔しさをにじませる。

 確かに、都道府県と同日に発表された市区町村の魅力度ランキングでは、栃木県日光市が、神奈川県箱根町に次ぐ13位と上位にランクイン。那覇市(14位)や、伊勢神宮がある三重県伊勢市(15位)を上回っている。

 ところが、「例えば関西の人々に栃木県の認知度についてアンケートすると、日光東照宮、鬼怒川温泉を知っていても、それが『栃木県』と結び付かない。『日光って群馬県ですか?』と聞かれたりする」(川又室長)という。

 確かに名古屋以西の人々にとってみれば、個別の名物や観光地は知っていても、北関東の各県の場所さえよく知らないケースも多いだろう。そこで栃木県は、西日本での認知度向上や県産品の普及のため、2018年7月に大阪・梅田に栃木県大阪センターを設置した。