【ドバイ】新型コロナウイルス予防ワクチンの開発競争で、大規模な治験の結果を待っている欧米諸国の隙を突くかのように、中国とロシアが世界に先駆けてワクチン候補の配布を加速させている。  アラブ首長国連邦(UAE)は過去1カ月に、中国産ワクチン候補を数千人の医療関係者や教師、空港スタッフ、政府当局者などに投与した。中国以外で行う緊急使用プログラムとしては最大級の規模だ。インドネシアは来月にも、中国産コロナワクチン3種について、緊急使用に基づく投与を開始する計画だ。保健当局幹部が明らかにした。