自動車メーカーは電気自動車(EV)の販売競争で新たな試練に直面している。バッテリー関連の火災でリコール(回収・無償修理)や安全性に関する問題が持ち上がっているからだ。米当局は今月、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のEV「シボレー・ボルト(Bolt)」7000台余りを対象に調査を開始した。バッテリーが位置する後部座席の下部から出火したとみられる火災が2件報告されたことを受けた措置だ。フォード・モーターは先週、プラグインハイブリッド「エスケープ」の米国発売を延期すると表明。欧州で販売した同種の車両について火災の懸念が浮上したためと説明した。さらに、ここ数週間で韓国の現代自動車やドイツの高級車大手BMWが、プラグインモデルのバッテリー火災問題に対処するため世界規模のリコールに着手した。