塩野義製薬が8800億円をつぎ込んだ「3つの投資」を徹底検証!本当に“買い”だった?それとも…新天地からでも飛躍できるか Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 国内はおろか世界的に見ても、緑地を大胆に取り込んだ都市再開発としては稀有な成功例と評される大阪・うめきたの「グラングリーン大阪」。そんな赤丸急上昇エリアのシンボルである米ヒルトンの最高級ブランドホテル「ウォルドーフ・アストリア大阪」と同じ高層ビルの直下に、昨年11月より「グローバル本社」を構えるのが、業界に盛んに話題を振りまいている塩野義製薬である。大阪・道修町を中心に軒を並べる在阪製薬企業の多くが精彩を欠くなかで、例外的に意気軒昻だ。

 実際、道修町の長男であった武田薬品はシャイアーとの“国際結婚”を機にすっかりバタ臭くなって家を空けることが多くなり、古参の田辺ファーマはリハビリのため長期入院中。「オプジーボ」を大当たりさせた小野薬品も次の金鉱脈を探せず頭を抱えている。対照的に塩野義は、売上げの過半を占める抗HIV薬ビジネスの利益最大化をひたすら追求して守りを固めながら、世界のトレンドに抗するかのように低分子創薬の可能性に将来を賭ける姿勢を強めている。OTC薬事業も広義の広告費という位置付けなのか、国内同業他社が相次いで切り離すのを横目に後生大事に抱える有り様だ。