「経理がしっかりしている会社=儲かる会社」
というわけではありません
経理のしっかりしている会社は「良い会社」、しっかりしていない会社は「ダメな会社」というのは間違えではないと思いますが、経理のしっかりしている会社は「儲かっている会社」、しっかりしていない会社は「儲かっていない会社」であるかといえば、それは違います。
「経理がしっかりしている=儲かる」ならば、税理士が社長をやれば必ず儲かることになってしまいます。現実には決算書など何一つ読めない社長の会社が何十年も儲けを出し続けているところも少なくありません。
経理業務の解説書などを開くと、一言でいえば、とにかく「きっちり」やることが書かれています。領収書なども一枚一枚ノートに貼って管理することを勧めている本も見かけますが、はっきり言って時間の無駄です。もし税務調査が入ったとしても、紛失さえしてなければOKだからです。
上場企業であれば、株主に資金の使い道等を事細かに報告する義務があります。しかし、小さな会社のほとんどは株主=社長ですから、その必要もありません。入出金が管理でき、税額さえ算出できれば、十分なのです。
詳しくは第4回でお話ししますが、このように「経理は儲けを生まない」ことを念頭に、従来のような「正確性」重視の経理から、「スピード性」「コスト」重視の経理体制を築いていくことも、小さな会社にとって重要なポイントになると思います。
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