アルファベット傘下のグーグル内で「コードレッド」と呼ばれ、警戒されていた最悪のシナリオ――。それは「iPhone(アイフォーン)」を巡るアップルとの提携を失うリスクだった。だが、そのシナリオはここにきて、現実味を帯び始めている。米司法省は20日、反トラスト法(独占禁止法に相当)違反でグーグルを提訴した。今回の訴訟では、まさにアップルとの提携が主要な争点に上がっており、巨大ハイテク2社の大きな収益源を脅かす恐れがある。グーグルがiPhoneの検索トラフィックに大きく依存していることは長らく知られていた。iPhoneの「サファリ」ブラウザーでは、初期設定でグーグルの検索エンジンが設定されている。つまり、iPhoneユーザーが何かを検索すると、自動的にグーグルの検索結果、そして関連の広告が表示される仕組みになっている。
グーグル提訴、アップルとの「密約」も実態露呈か
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