米大統領選の結果に対する株式市場の反応を懸念する投資家にとって、歴史は重要な教訓を提供する。政権を握る与党と議会多数派が異なる「ねじれ」か、1つの政党がいずれも握る圧勝のシナリオか。実のところ、株式市場はどの政党がワシントンを支配しても、値上がりする傾向にある。1929年~2019年において、いずれかの政党が上下両院議会と大統領職の双方を握った年は45あった。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種指数はこの期間、平均で7.45%上昇した。このうちS&P500が上昇した年は30、下落した年は15だった。また、この期間中に議会多数派と政権を握る政党が割れた年は46あったが、S&P500は平均で7.26%値上がりした。内訳は上昇が29回、下落は16回、変わらずが1回だった。