本書の要点

(1)雑談の目的は、人間関係の構築である。おもしろい話をする必要はなく、ただ和やかに会話が続きさえすればいい。
(2)困ったことを言う人には、反論してはならない。「○○さんはどう思います?」と、他の人に話を振ったり、「今日はありがとうございました」と話を終わらせたりするのが効果的だ。それでも相手が粘ってくるなら、「またお願いします」とダメ押しして会話を終わらせよう。
(3)上司や取引先とタクシーに同乗する際は、「車窓から見える街並み」を話題にしよう。目についたものの話題を振れば、あたりさわりない話題で盛り上がれる。

要約本文

【必読ポイント!】
◆雑談の基本ルール
◇雑談の目的

 雑談は難しい。普通の会話とはまったく違い、「微妙な間柄の人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる」という、とても繊細な会話の方式だからだ。それを知らずになんとかしようとするから、話が弾まないし、疲れてしまう。雑談には、「雑談に適した話し方」が必要なのである。

 本書では、「超雑談力 基本の7ルール」として、「雑談の目的」「雑談の中身」「雑談のきっかけ」「話の聞き方」「効果的なリアクション」「沈黙の対処法」「雑談の切り上げ方」に関する7つのルールが紹介されている。要約では、そのうち3つを紹介する。

 まず、「雑談の目的」についてだ。雑談の目的は、おもしろい話をすることではなく、ただ会話のラリーを続けることである。より具体的に言えば、会話を通じてお互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトするのが目的だ。だから、内容はどうでもいいし、おもしろくなくてもいい。ただ和やかに会話が続きさえすればいいのだ。

◇雑談のきっかけ

 雑談のきっかけとして、「今朝、ニュースで見たんですけど」「最近○○が流行ってるらしいですね」など、その日のニュースや時事ネタを使うことがある。だがこれは、雑談力を向上させるという観点では、意外とよくない。会話が上滑りしてしまい、自分の気持ちを話しにくいからだ。