米サンフランシスコ・ベイエリア地区のIT(情報技術)企業で働く人たちが全米各地に移住し始めており、国内有数の高給職に絡む混乱とメリットを新天地にもたらしている。フェイスブックやツイッター、決済サービス大手ストライプなどのハイテク企業では、従業員が好きな場所で働くことを認めている。その結果、ベイエリアを離れ、もともと魅力を感じていたアイダホ州ボイシやユタ州パークシティーといった米西部の山あいの町に引っ越す人たちも出てきている。そうした移住者は新たな居住地にさらなる富やビジネスをもたらしているが、賃金格差の拡大や不動産価格の高騰も招いている。「ここにはカリフォルニア出身者に反感を持つ人もいる」。フィンテック企業モザイクの社員で、先月ベイエリア東部からボイシに引っ越してきたローレン・ウィリアムズ・エルスタインさん(32)はこう話す。
米ITリモート勤務者の移住、地方に混乱と恩恵
富やビジネスをもたらす一方で、賃金格差の拡大や不動産価格の高騰にも
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