米連邦準備制度理事会(FRB)当局者はこれまで、新型コロナウイルス危機に対応する上で米国はさらなる財政刺激策を要するという考えを率直に述べてきた。ただ、選挙が経済にもたらす影響を見極めようと懸命になっている誰もがそうであるように、刺激策の実現時期や規模、形式はFRBにも分からない。そこでFRBは念のためさらに多くの矢を放つことになるかもしれない。連邦公開市場委員会(FOMC)は5日、政策金利を据え置いた。さらに、労働市場が引き締まり、インフレ率が目標の2%を明らかに上回る証拠を確認するまでこの水準で維持する決意を改めて確認。米国債と住宅ローン担保証券の購入も継続すると述べた。