エクステリアはアバンギャルドで好き嫌いが分かれるマツダ3に対し、普通(!?)に美しい。CX-30は都市生活の中で使うことを重視した洗練された造形だ。下部のクラッディングを厚めに設定することで、“スポーツモデルのようなタイト感”と“SUVの力強さ”をバランスよく表現している。

マツダCX-30・X・Lパッケージ(4WD)リアビュー造形コンセプトは「スリーク&ボールド」 クーペののびやかさとSUVの力強さを融合 ボディカラーは写真のソウルレッドクリスタルメタリックなど全8色

 一見クーペ風に寝ているCピラーは、バックウィンドウ下端を後退させる手法で、ユーティリティ性に配慮した。

 インテリアは、インパネ回りを含めてマツダ3譲り。CX-30の特徴は、ファミリーカーとしての使用を考慮した空間作りにある。マツダ3比で全長とホイールベースともに短いが、パッケージングの工夫で、前後席ともゆったりとしたスペースを稼ぎ出した。身長180cmのパセンジャー4名がしっかりと座れる。

 シートの出来も素晴らしい。ラゲッジスペースは使いやすく、数値上の容量を追求するのではなく、実際の積載性に配慮した空間設計が光る。

マツダCX-30・X・Lパッケージ(4WD)インパネ室内は上質な雰囲気 Lパッケージは各部を本革で仕上げたラグジュアリー仕様 8.8インチセンターディスプレイ標準 本革ステアリングはテレスコピック機構付き
マツダCX-30・X・Lパッケージ(4WD)前席シートは着座時に脊柱が理想的なS字カーブを描く快適設計 Lパッケージは本革シート標準 シートカラーは写真のブラックとホワイトを設定 室内長1830mm
マツダCX-30・X・Lパッケージ(4WD)リアシート
マツダCX-30・X・Lパッケージ(4WD)荷室ラゲッジルームは後席使用時430Lの容量と1020mmの荷室開口幅を確保 6対4分割の後席シートバックを倒すと広いフラットスペース出現

マツダのクロスオーバーラインアップの中で
最良の仕上がり

 走りはどうか?クルマの動きが滑らかで、視線がブレないフラット感の高い乗り味である。速度域や走るステージを問わず、クルマの動きと人間の感覚にズレがない素直なハンドリングが印象的だ。CX-30は、新世代マツダ車共通の味わいに、“しなやかさ”と、どこかホッとするような“安心感”がプラスされている。

 広いグラスエリアが生み出すワイドな視界と、クロスオーバーとしての基本骨格(全高が高く、重心も高い)が、マツダが目指す“クルマの挙動を滑らかにコントロール”するという部分で、プラスをもたらした。