◆書き続けて力をつける
◇SNS時代の軽やかな文章術

 読まれる、おもしろい文章を書くためのノウハウをどれだけ学んでも、最後は「実際に書いて、みんなに読んでもらう」ことで腕を磨いていくしかない。まずは書く習慣をつけるためにお勧めしたいのが「ツイッター」だ。いきなり本などの長文にチャレンジするのではなく、短文のツイッターで求められているテーマを探る。そして、今度はnoteやブログなどのやや長い文章でそのテーマについて書いてみる。noteやブログが話題になったら、出版社から声がかかってさらに長文を書く機会に恵まれるかもしれない。まずは短文から始めて、書くレベルを少しずつ上げていくといいだろう。

 ツイッターに投稿していると、フォロワーが「編集者」の役目を果たしてくれる。反応がなければ、それは「あまりおもしろくなかった」ということであり、「いいね」があれば「まあまあよかったよ」、リツイートしてもらえれば「広めたいくらい素晴らしい!」ということになる。

「書く」ことは孤独な作業だという考え方もある。しかし、SNS時代には「ベータ版」の段階で多くの人の目に晒して、そこから磨き上げて完成に近づけていくような、自由で軽やかな新しい「書く」スタイルがあってもいいのではないだろうか。

◇これからは「書ける人」が有利になる

 著者は、現代ほど「書ける人」が有利な時代はないと断言する。出会いの場が「リアル」が中心であったこれまでは「話すことがうまい人」が有利だった。いまは初対面がテキストというケースが増えているため、引っ込み思案な人でも「テキストでのコミュニケーション」で「敗者復活戦」ができるのだ。「書く」能力は、後天的に獲得しやすい。本書に書かれているようなちょっとしたコツをつかむだけで書く力をアップさせることができるはずだ。

 いま、自分ではその価値に気づいていなかったとしても、「自分にしか書けないこと」は誰にでもあるものだ。大げさに言ってしまえば、「これを書くことで0.01ミリでも世界をよくしたい」という、他者に貢献するマインドで発信するとうまくいく。いまは情報発信が価値を持つ時代だ。いまこそ「読む側」から「発信する側」にまわろう。