米ジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官(共和党)は11日、州内の全159郡に対し、大統領選の票の手作業による再集計と全票の監査を命じた。記録的な投票数となった大統領選で異例の措置が講じられる。現地時間11日午前の時点では、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領がドナルド・トランプ大統領を1万4000票強の差でリードしていた。投票総数は約500万票。バイデン氏が勝利すれば、1992年以降で初めて民主党候補がジョージア州を制することになる。ラッフェンスパーガー氏は大統領選でトランプ氏を支持した。トランプ支持者らは選挙の管理が不適切だったと証拠を示さずに主張し、ラッフェンスパーガー氏を強く批判していた。ジョージア州が地盤の共和党上院議員であるデービッド・パーデュー氏とケリー・ロフラー氏は9日、ラッフェンスパーガー氏の辞任を求めた。上院選で決選投票に臨むパーデュー、ロフラー両氏にとっては、トランプ支持者の支援が極めて重要となる見通しだ。
ジョージア州、手作業での再集計命じる 米大統領選
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