中国政府高官は香港立法会(議会)の野党議員が一斉に辞職したことを「茶番」と呼び、外国の批判を退けている。一方、一斉辞職は中国にとって、香港の機関を思い通りに操る道が開かれる形となった。中国政府は11日、香港の民主派議員4人が中国に対して不誠実だとし、議員資格をはく奪。残りの民主派議員15人がこれに抗議して12日に辞任した。国務院香港マカオ事務弁公室は一斉辞任を徹底的に非難している。米国はオーストラリアや英国含む国際社会を主導する形で批判を強め、2047年まで元英植民地の機関を維持する約束を中国が破ったと主張。米国のロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、「香港の自由を消滅させた責任者」にさらなる制裁を課すと述べた。