新型コロナウイルスのワクチン開発状況を受けた「ワクチン相場」の機会が既に過ぎているとしても、最近の株式市場の動向からそう外れているわけではない。米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナワクチンを巡る高揚感は今週、金融市場の大きなシフトを引き起こした。新型コロナの感染流行が終わるという希望が見えるだけで、全てが一変する。デジタル経済は突如、もはや唯一の投資命題ではなさそうに見える。それはハイテク株――誰もが認める2020年の勝ち組――を売って、旅行関連株に投資する理由となる。たいていは「オールドエコノミー」産業に属する極めて割安のバリュー株は、大半が波に乗って上昇した。
ワクチン相場、終息は時間の問題
将来への期待からバリュー株が上昇も、既に失速の兆し
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