ドンキホーテ
インサイダー騒動に揺れるドン・キホーテだが、実は業界の常識を変えるかもしれない取り組みを、着々と進めているようだ Photo:Diamond

インサイダー報道に隠れた
PPIHの画期的な挑戦

 コロナ禍に加え、20年にわたる業界全体での構造問題もあり、百貨店や総合スーパー(GMS)は青息吐息だ。一方で、そんな彼らを横目に、快進撃を続けている異色の小売業がある。ディスカウントストア(DS)「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)だ。

 8月に発表された2020年6月期決算では、売上高が前期比27%増の1.6兆円、営業利益は同20%増の759億円を達成した。コロナ禍の影響を加味しつつも、会社側は2021年6月期も増収増益を見込んでいる。時価総額もこの1年で約1.5倍となっている。

 本業は好調なPPIHだが、10月に突如、同社に激震が走った。PPIHの前社長が、知人に会社の情報を事前に漏洩し、インサイダー取引に関与していたというニュースが出たのだ。このニュースの真偽は現時点では定かではない。当局による調査の結果を待つほかはない。

 前社長のインサイダー取引関与という、あまりにも衝撃的なニュースが報じられたため、PPIHの本業についての報道が下火となっている。しかし同社は、今年年末から来年にかけて画期的な挑戦を行う見通しだ。

 仮にこの挑戦が結実すると、冒頭で述べた百貨店やGMSの構造問題と言われてきたものが、180度ひっくり返ることとなる。