バラク・オバマ前米大統領は、米大統領選で当選を確実にしたジョー・バイデン氏について、かつては発言内容を精査することなく、頭の中に浮かんだことを何でも相手を共有する傾向があるところが難点とみていたが、「良識人であり、誠実かつ忠誠心が高い」点を評価して副大統領に選んだとした。オバマ氏が17日発売の回顧録「A Promised Land(約束の地)」で明らかにした。
768ページにわたるこの新著は、計画されている2分冊の回顧録の第1弾で、オバマ氏が大統領時代を振り返り、人種問題や政界の現状などについて率直に語っている。第1弾では主に2008年の大統領選とオバマ政権の1期目に焦点を絞り、バイデン氏と外交政策で対立した場面なども描かれている。発売に先立ち、出版元のペンギン・ランダムハウスがオバマ氏の新著をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に提供した。