ここからのワイドショーの過熱ぶりは、ご存じの通りだ。スタジオでは、文春の記事をもとにパネルにまとめ、流出したLINE画面を大きく拡大して、MCやコメンテーターの方たちが「これはひどい」「これは問題ですよ」と大盛り上がりしていた。当然、『スッキリ』でも扱っていた。

 では、この一連の報道はワイドショー側が、加藤さんのおっしゃるような形で、事務所に裏を取って、当事者のお2人に確認してから、責任をもって報道をしていたのかというと、そんなことはない。

ベッキー騒動で裏取りできない情報が
テレビでバンバン報じられたワケ

 このLINE流出後、ベッキーさんは雲隠れし、事務所側もこれが本人のものかどうか明言を避けていた。一方の当事者である川谷さんも、それに合わせて沈黙を守っていた。つまり、各局のワイドショーは、文春に掲載されたこのLINEがお2人のやりとりかどうかということの「裏取り」は、できなかったのである。

 にもかかわらず、このLINEをバンバンお茶の間に流しまくっていた。文春報道だけをゴリゴリに鵜呑みにしていたである。

 その動かぬ証拠が「クレジット」だ。ワイドショーでこの流出LINEを紹介するとき、必ず「週刊文春の記事より」「週刊文春の記事から再構成」などの注釈テロップがついた。メディアの常識として、もし本当に自分たちのルートで事務所なり本人なりにこれが本物かどうかを確認していたら、こういうことは絶対にしなかっただろう。

 裏の取れていない未確認情報だからこそ、文春のクレジットを入れて「報道引用」という形でリスクヘッジをしていた、と考えるのが普通である。

 ちなみに、このLINEが「本物」だとお2人が認めたのは、それから4カ月近く経ってからだ。ベッキーさんは、同年5月13日の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ(金スマ)』(TBS系)に出演して、不倫の事実を認めて、流出したLINEのやりとりも事実だと認めた。このオンエアのあった同日、川谷さんもブログで「週刊文春さんで報じられたLINEの内容は全て本物です」と告白したのである。