「まず挙げたいのは埼玉の『所沢』です。先日『角川武蔵野ミュージアム』がオープンしましたが、レジャー施設や飲食店も豊富で、街の機能が充実しています。毎朝通勤するのはキツいけども、緑豊かな秩父からも程近く、大変環境が良い。神奈川方面でしたら『三浦』もお勧めです。夕方にはテレワークを終えて海のレジャーを楽しんだり、知り合いの飲食店で副業をしたり、趣味を存分に楽しむことができます。また農業に興味がある方にお勧めなのが、千葉の『いすみ』。都心からはかなり距離がありますが、移住者は自分の畑を持って、悠々自適に暮らしています。移住者が多いので、コミュニティーに入っていきやすいのも魅力です。今までは“通勤限界圏”としてサラリーマンの選択肢に入っていなかったこれらの街が、今後、居住先として人気を集めていくと思います」

アフターコロナ時代は
住まい選びも多様化

 テレワークの普及によって職場へのアクセスを重要視する必要がなくなり、より幅広い選択が可能となったコロナ渦における住まい選び。一方、選択肢が広がったことによって、居住先を決めるのに迷う人も増えていくだろう。最後に牧野氏にこれからの住まい選びにおいて、大事なポイントを聞いてみた。

「都心のタワーマンションに高いお金を払って住むのが一番、といった成功者のモデルケースは変わりつつあります。今後はライフステージによって住む場所を自由に変える人が増えていくのではないでしょうか。そこで大事になるのは、『40代はここに住む、60代になったらあっちに移る』といった形で、自分のライフステージを立体的に組み立てる作業です。それには“自分らしい生活って何だろう”と自分に問うてみることが大切ですね」

 今後一層働き方が多様化し、それに伴い住まい選びの価値観も変化する中、居住先としての郊外の街への注目はますます加速していきそうだ。