山田剛志
現在流通している日本円の最小単位である1円硬貨。近年はキャッシュレス決済や各種ポイントサービスの普及によって、使用される機会は減ってきている。ところが、コイン投資市場では、過去に使用されていた日本の1円硬貨の価値が急騰しており、投資家たちからかつてないほど熱い視線を浴びているという。どんな1円玉が人気なのか、また、なぜ今、価格が急騰しているのかなどについて、コイン投資に詳しい、ファイナンシャルプランナーの田中徹郎氏に解説してもらった。

今年7月、FacebookやInstagramなどを運営する米Meta(メタ、旧フェイスブック)は、自社のSNSで活動するクリエーターに総額10億ドル(約1100億円)超の報酬を配分すると発表し、話題を集めた。各ソーシャルメディアは人気のあるクリエーターを多く抱えることが収益増につながるため、インフルエンサーの獲得に躍起になっている。ネットメディア評論家の落合正和氏に、SNSプラットフォーム各社によるインフルエンサー獲得の取り組みや今後の見通しなどについて聞いた。

平成以降、時代遅れのメディアとして長らく顧みられることの少なかったアナログレコード。だが、2014年前後を境にじわじわと売り上げを伸ばし、懐かしくも新しい音楽の聴取形態として幅広い層に定着しつつある。一時は過去の遺物と目されていたメディアがなぜここまで市場規模を拡大しているのか。30年近くかけて収集した5000枚を超えるドーナツ盤の中から、珠玉の1000枚を厳選して多彩なエピソードと共に紹介する『昭和レコード超画文報1000枚 ~ジャケット愛でて濃いネタ読んで~』の著者であるチャッピー加藤氏に、レコード盤復活劇の裏側と独自の魅力について聞いた。

警視庁の発表によれば、今年入ってから電話やショートメッセージを利用して被害者からお金をだまし取る、特殊詐欺の被害件数が増加の一途をたどっている。詐欺の手口も多様化しており、中には新型コロナワクチンに便乗したものも。迷惑電話対策アプリ「Whoscall(フーズコール)」の運営会社でCEOを務めるジェフ・クオ氏に、日本国内における特殊詐欺の最新事例や被害に遭わないために心がけるべきポイントを教えてもらった。

人工知能(AI)によって、2つの画像や動画の一部を結合させ、元とは異なる映像を作成する技術である「ディープフェイク」。映画制作の現場やバラエティー番組の演出などで活用される一方、女性芸能人の顔をアダルトコンテンツにはめ込んだり、政治家の動画を歪曲(わいきょく)、捏造(ねつぞう)してネガティブキャンペーンに利用したりするなど、悪用事例も多い。技術の進展に伴い、近年は著名人のみならず、ネットに顔を公開している一般人も被害を受けるリスクが高まっている。AIの社会問題に詳しく『悪のAI論』の著書もある桜美林大学教授の平和博氏に、ディープフェイクを用いた犯罪事例、悪用を食い止めるために必要な対策について聞いた。

高齢者が健康な状態から要介護状態にシフトしていく“中間段階”のことを指す「フレイル(虚弱)」。通常、運動不足や社会活動の減少によってリスクが高まるとされるが、長引くコロナ禍の自粛生活によって、高齢者の健康に与える二次被害として注目を集めている。桜美林大学老年学総合研究所で所長を務める、医学者の鈴木隆雄氏にフレイルの特徴と向き合い方について聞いた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、在宅時間が増えたことを背景に、住民間の騒音トラブルが全国で相次いでいる。もし巻き込まれてしまった場合、どのような対応を取るのが正解なのか。マンション管理士の資格を有する桑田英隆弁護士に、コロナ禍で増えている騒音トラブルへの対処法を解説してもらった。

地球から採取する資源をできるだけ減らし、廃棄物を最小限に抑える「循環型社会」へのシフトが叫ばれる昨今、食品加工の段階で廃棄される魚の皮を利用し、革製品や衣類などを作る技術が注目されている。新しい資源として注目される魚革(フィッシュレザー)製品の特徴や普及への課題などについて、独自ブランド「tototo」を立ち上げた野口朋寿氏に聞いた。

今年2月、国立成育医療研究センターは「高校生の約3割に中等度以上のうつ症状が見られる」という調査結果を発表し、世間に衝撃を与えた。中等度以上のうつとは、睡眠障害や食欲不振を顕著な特徴として持ち、通院が必要とされるレベル。児童相談所の児童心理司を20年近く務めた経験を持つ心理学者の山脇由貴子氏に、思春期のうつに特有の症状や、うつが疑われる子どもとの向き合い方について解説してもらった。

他の勉強は普通にできるのに、計算や数学的な推論を行うのがめっきり苦手。そんな人はもしかしたら、現在国内で40~50人に1人程度の割合で存在するとされる「算数障害」なのかもしれない。

昨年来、猛威を振るい続ける新型コロナウイルスの封じ込めに成功したことで、世界中から称賛を浴びている台湾。2020年のGDP成長率は前年比2.98%を記録し、約30年ぶりに中国を上回るなど、経済面でも活況を呈している。台湾経済に好況をもたらしている要因は何なのだろうか。ジェトロ・アジア経済研究所にて地域研究センター長を務める、川上桃子氏に解説してもらった。

昨年来、自宅で過ごす人が増加したことにより、ペットブームの勢いが止まらない。今年2月に発表された調査によると、国内における2020年のペット関連市場の規模は前年度に比べ3.4%増え、推計1兆6242億円に上るという。ブームに伴い、今後、心配されているのが、ペットから人にうつる病気だ。人と動物の共通感染症(以下、共通感染症)の専門家である獣医師の兼島孝氏に、ペットを感染源とする病気の中でも特に注意が必要なものと、予防の心構えを教えてもらった。

「昭和レトロブーム」が何かと話題となっている。そこで、昭和の面影を残す建築物(純喫茶や食堂、商店街や街並みなど)を紹介する人気ブログ「昭和スポット巡り」が、『昭和遺産へ、巡礼1703景』のタイトルで書籍化された平山雄氏に、昭和スポットの魅力と、著書に込めた思いを聞いた。

巣ごもり需要の拡大に伴い、糖質オフビールやノンアルコールビールの売り上げが好調だが、一方では家庭用ビールサーバーで本格的な家飲みをする人も増えている。消費者のビールに対する意識が多様化していく中、一風変わった飲み方に挑戦したいという方にお勧めなのが、温めたビールにスパイスなどを加えて楽しむ「ホットビール」。ビアライターの富江弘幸氏に、オススメの味わい方を教えてもらった。

1970年代から80年代の前半にかけて多くの若者に愛され、一世を風靡(ふうび)したユースホステル。長らく衰退の一途をたどってきたが、近年は他の宿泊施設にはないユニークな魅力で再び注目を集めており、コロナが収束した後、“一味違った旅をしたい”という人にうってつけだ。

2020年以降、都内のミニシアターに勤めていた元従業員による、経営者へのパワハラ告発が相次いでいる。次々と露呈するミニシアターのパワハラ問題。その背景には何があるのか。

性交渉後、72時間以内に服用することにより、高い確率で妊娠を防ぐことができる緊急避妊薬。日本では医師による診察を経た上でないと入手することはできないが、目下、薬局での販売を可能にする制度改正が進められている。薬へのアクセスが容易になることによって意図しない妊娠が減ると期待される一方、性の乱れや薬の悪用を心配する声も根強い。現役の産婦人科医であり性教育の事情にも詳しい重見大介氏に、緊急避妊薬市販化の問題を考える上で大事なポイントを聞いた。

今年に入り、サラリーマンの住まい選びに変化が生じている。これまで居住先を決める最も重要なポイントは会社へのアクセスの良さだったのに対し、コロナの影響でテレワークが普及したことで、都心から離れた郊外の街の人気が高まっているのだ。

近年、ネットトラブルが増加している。今年5月には人気リアリティー番組の出演者が、SNSでの誹謗中傷に苦しみ自殺する事件が発生。このような痛ましい事件が起こってもなお、SNSを開けば匿名の投稿者たちが過激な言葉で悪意あるコメントを繰り返している。なぜSNSでの誹謗中傷は後を絶たないのか。情報リテラシーの専門家として、全国で講演を行っている小木曽健氏に、その理由を伺った。
