英オックスフォード大学と英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナウイルス感染症予防ワクチンの臨床試験(治験)で、中高年者に有益な免疫反応が見られたことが明らかになった。より若年の治験参加者に比べ、深刻な副作用が起きたケースも少なかったという。英医学誌ランセットが19日、第2相治験の中間分析結果を発表した。治験では、56歳以上の健康な被験者がより若年の被験者と同程度の肯定的な免疫反応を示した。最も高齢の被験者は平均年齢73~74歳で、副作用はより軽度だった。治験には560人の健康な成人が参加し、ほとんどが白人で非喫煙者だった。70歳超は240人いた。最も多かった副作用は注射部位の痛み、疲労感、頭痛、発熱、筋肉痛だった。70歳以上の被験者では、低年齢層に比べ、これらの一時的症状が出たケースが少なかったという。
アストラゼネカのコロナワクチン、有益な免疫反応を確認 中間結果
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