米政府高官は、トランプ大統領の任期が残り2カ月となった今も、中国に対し新たな強硬策を検討していると明らかにした。米高官によると、最も大規模な選択肢は、中国が貿易を通じて他国に圧力をかけた場合に西側諸国が共同で報復措置を取るという、非公式の連合を組むものだという。新型コロナウイルスの発生源解明を求めたオーストラリアに対し、中国が経済的圧力をかけたことがこうした動きの背景にあるという。ある高官は「中国はひどい経済的圧力によって他国を服従させようとしている」と指摘。「西側諸国は、中国の高圧外交による経済的懲罰をともに吸収する枠組みを作り、そのコストを埋め合わせる必要がある」と話した。この案では、中国が輸入を拒否した場合、参加国は商品の購入または補償を請け合う。拒否された額に相当する関税を共同で中国に課すことも選択肢だという。
米政府、新たな対中措置を検討 強硬姿勢変わらず
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