日米の大学と日米の政策に多大な貢献をした伊藤隆敏氏 Photo:REUTERS/AFLO
米コロンビア大学の伊藤隆敏教授が2025年9月に亡くなった。前日本銀行総裁の黒田東彦氏が執筆するダイヤモンド・オンラインの連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』の今回のテーマは、「伊藤隆敏先生の思い出」。財務官時代の黒田氏を副財務官として支えた伊藤氏について、40年近くにわたる思い出とその功績を振り返る。
財務官の黒田氏を副財務官としてサポート
教駒の同窓生で40年近い付き合い
3月7日、東京大学の伊藤国際学術研究センターで、伊藤隆敏先生のメモリアル・コンファレンスが開催された。
2025年9月に逝去された伊藤先生は、国際金融や財政政策、日本経済に関する研究の第一人者で、米コロンビア大学国際公共政策大学院教授などを務めた。また学術界だけでなく公共政策の実務でも多大な貢献をされ、私も大蔵省(現財務省)の財務官時代に、副財務官としてサポートしていただいた。
メモリアル・コンファレンスには私も出席し、伊藤先生とご縁のあった経済学者など175人が集い、長年にわたる功績をしのんだ。
3月7日、伊藤隆敏先生メモリアル・コンファレンスが東京大学伊藤国際学術研究センターで開催された写真提供:東京大学大学院経済学研究科附属金融教育研究センター(CARF)
伊藤先生と私はいずれも東京教育大学附属駒場高校(現筑波大学附属駒場高校)の卒業生で、伊藤先生は私の6年後輩に当たる。しかし、いつも教えられ、サポートしていただいたこともあって、私は常に伊藤先生とお呼びしている。過去40年近い伊藤先生とのお付き合いの思い出を振り返りたい。







