ジョー・バイデン次期米大統領は国家安全保障政策チームのメンバーに外交政策の中道派を選んだ。いずれも、米国が西側民主主義諸国を先導し、気候変動など世界的な問題への対応で中心的な役割を担うべきだと考えている。チームメンバーの人種・民族・性別は多様だが、同盟関係を補強し、国務省と国防総省の陣容を強化する必要があるという認識は共通している。国務長官に指名されたアントニー・ブリンケン氏と、国家安全保障問題担当の大統領補佐官に起用されるジェイク・サリバン氏は、バイデン氏の下や政府組織内で重要な経歴を積んできた。この点は、ドナルド・トランプ大統領が政権発足当初に見せた傾向とは好対照だ。トランプ氏はレックス・ティラーソン氏を国務長官、安全保障担当の大統領補佐官にH・R・マクマスター氏を選んだが、両氏のことをほとんど知らなかった。後に2人の言動が大統領の政治・外交政策目標を反映していないことに腹を立てて、いずれも解任した。
バイデン政権安保チーム、多様な人材 共通の見解
外交政策の中道派、同盟関係を補強すべきとの認識
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